2023年4月15日に発生した岸田首相の選挙演説会場で起きた事件で逮捕された木村隆二容疑者。
現在も黙秘を続けていますが、なぜあんな行動をとってしまったのか、その動機に迫ってみたいと思います。
過去には、被選挙権について裁判も起こしている事実も発覚し、現在の政治に対して批判的なところもあるようです。
また、安倍元首相襲撃事件で逮捕された山上哲也容疑者も、木村隆二容疑者の犯行動機に関係がある可能性も。
ということで今回は、【なぜ!】木村隆二の動機は政治批判なのか、犯行動機には山上徹也容疑者も関係があるのかを深堀していきたいと思いますのでご覧ください。
【なぜ!】木村隆二の動機は政治批判?

木村隆二容疑者はなぜあんな無差別とも思えるような犯行に及んだのか、その動機に注目が集まっています。
狙ってたのは岸田首相と思われますが、一つ間違えれば大惨事にいたっていました。
その動機には、現在の政治批判があるのではという声も上がっています。
というのも、令和4年に行われた参議院議員選挙に立候補しようとしたといいます。
木村隆二 参議院議員選挙に立候補するも…!
木村容疑者は、第26回参議院議員通常選挙に立候補しようとしたにもかかわらず、被選挙権年齢に達しておらず、選挙供託金を納付したことを証する供託証明書を提出することができなかったため、同選挙への立候補が許されなかった。
引用:Yahoo!ニュース
◇被選挙権
被選挙権は、みんなの代表として国会議員や都道府県知事・都道府県議会議員、市区町村長・市区町村議会議員に就くことのできる権利です。
◇参議院議員選挙 年齢
日本国民で満30歳以上であること。
◇参議院選挙区供託金
300万円
木村容疑者は令和4年に行われた第26回参議院議員通常選挙に立候補しようと届け出をしたものの、
- 年齢が達していなかった
- 供託金の300万円が納められなかった
という理由で受付られませんでした。
これは当然のことでしょう。
ですが、木村容疑者としては、当然の決まりごとが許されないというような性分があったのでしょう。

そして、2022年6月に国に損害賠償を求め、神戸地裁に提訴していたようです。
木村隆二 被選挙権は違憲と神戸地裁に提訴!

参院選に立候補出来なかったとして、20代前半の原告が国を提訴しました。
— 「被選挙権年齢・選挙供託金違憲訴訟」広報 (@hisenkyoken) June 27, 2022
訴訟では、憲法15条で保障された成年者による立候補が制限されているか、選挙供託金は違憲かを争点としています。
成人以上の年齢を要求することや、300万円もの大金を支払わないと立候補させないことは、明確な制限選挙です。 pic.twitter.com/vrbV8Q8K1y
《原告(注・木村容疑者のこと)は、第26回参議院議員通常選挙に立候補しようとしたにもかかわらず、被選挙権年齢に達しておらず、選挙供託金を納付したことを証する供託証明書を提出することができなかったため、同選挙への立候補が許されなかった。 これにより原告が受けた精神的損害を慰謝するに足りる慰謝料は、10万円を下らない。》
引用:Yahoo!ニュース
木村容疑者は参議院議員選挙に立候補できなかったことで、精神的損害による慰謝料を国を相手取って裁判を2022年6月に起こしています。
それも、弁護人無しの本人訴訟ということ。
本人訴訟とはかなり難しいと感じますが、地裁事件では22.6%もの割合があるようです。
そして、神戸地裁の出した判決は、
判決文で、神戸地裁は公職選挙法の定める被選挙権の年齢や供託金について《憲法に反するものとは認められない》として、木村容疑者の訴えを当然のように退けた。
引用:Yahoo!ニュース
というように神戸地裁は木村容疑者の訴えを退けました。
ただ、これでとどまらず大阪高裁に控訴しています。
木村隆二 被選挙権の違憲が地裁に認められず大阪高裁に控訴!

大阪高裁に控訴した木村隆二容疑者の訴訟資料には、
- 立候補を抑制することは、投票も抑制され国民に損害を与えている。
- 被選挙権を制限することで立候補が制限され、政治家は国民の信任ではなく、統一教会の組織票で当選、利益利得を不当に独占することができ、国民に損害を与え続けている。
- 安倍元首相の国葬を国民の反対する中、閣議決定だけで行っている。
- 統一教会などの組織票を持つ、癒着する政党が有利になる。
- 民主主義の選挙ではない。
引用:Yahoo!ニュース
木村容疑者は今の選挙制度への不満や、安倍元首相の世論を無視して国葬を執り行った岸田政権への批判、統一教会と政党の癒着というのが目に付きます。
木村容疑者本人のTwitterとみられるものでは、
国政選挙に25歳、30歳で仕事を辞めて300万円供託して立候補しても、戦う相手は宗教団体の組織票、無料選挙運動員付きの既存政治家。
— 「被選挙権年齢・選挙供託金違憲訴訟」広報 (@hisenkyoken) August 11, 2022
一般人が絶対に政治家になれない仕組みが出来上がっています。#統一教会
- 戦う相手は宗教団体の組織票
- 一般人が政治家になれない
という選挙制度への不満、今の政治への不満、岸田政権への批判やが今回の事件の動機に深く関わっている可能性はありそうです。
そして、先述した統一教会と政党の癒着というのを聞くと、安倍元首相襲撃事件での山上徹也容疑者が浮かびます。
【犯行動機】木村隆二と山上徹也との関係とは!

今回、岸田首相を狙った木村隆二容疑者、安倍元首相を狙った山上徹也容疑者がどこか関連しているような気がしますね。
山上徹也容疑者は決して許されないことをしたのは事実です。
しかし、世論の中には山上容疑者を助けようとする、またヒーロー扱いする意見もでていました。
- 旧統一教会をめぐる問題では被害者救済法案が成立
- 事件が現実の政治を動かした
一部で山上被告を“旧統一教会の悪を暴いた正義のヒーロー”として偶像視する傾向が見られるのは事実です。
木村容疑者が山上被告にインスパイアされて事件を起こした“山上被告の模倣犯”である可能性は否定できません
引用:デイリー新潮
木村容疑者の事件を初めて知った時、山上容疑者を重ねてみた方も多かったのではないでしょうか。
よく似ていると。
木村容疑者は山上容疑者の影を追っていたようにも見えます。
どこか、憧れを持っていたようにも。
また、デイリー新潮に掲載された精神科医の先生の意見では、
「他人からは理解困難であっても、山上被告にとっては安倍元総理を狙う必然性がありましたが、現状、木村容疑者に“岸田首相でなければならなかった”理由があったのか判然としません。結局のところ、政治的な不満を持っていたとしても、傷つけられた自尊心の回復手段として“世間から注目を集めることで見返してやる”といった短絡的な心情が動機の核心部を占めている疑いも払拭できません」
引用:デイリー新潮
中学生時代にうけたイジメなどで、傷つけられた自尊心の回復のために、世間から注目を集めることで見返すことができるという感情ができてきたのかもしれません。
決して正しいものではないと思いますが、これも動機の一部のような気がして仕方がありません。
現在、黙秘を続けている木村容疑者。
その犯行動機が解明されるのには、もう少し待つしかなさそうです。
【なぜ!】木村隆二の動機は政治批判?山上徹也との関係が気になる!まとめ!
今回は、【なぜ!】木村隆二の動機は政治批判なのか、犯行動機には山上徹也容疑者も関係があるのかをお伝えさせていただきました。
今回の事件で、木村容疑者と山上容疑者を重ねてみた方も多かったのではないかと思います。
しかし、真実はこれからです。
木村容疑者は黙秘を続けていますが、早い事件の解決を願っています。



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